【仕掛学】がNHK『かんさい熱視線』で放送されました。
「仕掛学」って何?本記事は仕掛け学の具体的な事例を解説しました。
「仕掛学」って何?
仕掛学とは「つい行動したくなる」ように仕向ける仕掛けを設置して効果を検証する学問です。
日本発のフレームワークが「仕掛学」【Shikakeology】です。
大阪大学の松村真宏教授が提唱する新しい研究分野です。
大阪大学の松村真宏教授の説明によると
『誰に説明しても分かってもらえるのが魅力』
『仕掛けの考え方や物の見方を広めたいので、わかりやすい名称であることが必要』
『だから『仕掛学』にしました』との事。
「仕掛学」はスタンフォード大学の講義でも用いられています。
マーケティングや営業など様々な分野で今後も応用が期待できる仕掛学です。
「仕掛学」の具体例を解説
「仕掛学」のJR大阪駅の例
「仕掛け」で駅の人の流れを変えた成功例!
JR西日本グループと大阪大学が、JR大阪駅で「仕掛学」の共同実験を実施。
実験企画名はAKB48の総選挙にかけて「大阪環状線総選挙」
「アフター5に行くならどっち?」と書いたサインを設置。
上り階段の右側に赤く色を付けて「天満派」
左側は青色として「福島派」と表示した。
駅構内で混雑しているエスカレーター利用を減らし、階段利用を増やすことが目的。
日ごとの投票数は階段上のモニターで表示。
投票期間終了後にニュースリリースで総得票数を発表しました。
結果は階段利用者が1日あたり1,342人増加(7%)!エスカレーター利用が減ったので大成功!
「仕掛学」の阪大病院の例
大阪大医学部付属病院(吹田市)にユニークな消毒器が登場した。
ローマの観光名所「真実の口」口の中に手を入れると消毒液が自動的に噴射される仕組み。
思わず手を入れたくなる人間の好奇心を利用する。
「何の面白みもない」はずの手指の消毒を、驚きや楽しさを交えて普及させる狙い。
「仕掛学」の社会貢献とは
好奇心など、人の心理に働きかけ行動を促す「仕掛学(しかけがく)」が注目を集めています。
規則や指示があふれる現代社会で異彩を放つ新たな手法の可能性は今後増えていくでしょう。
大阪大学の松村教授は
公共交通機関や商業施設等の外部機関とコラボレーションし、仕掛学の共同研究を進めている。
工夫された仕掛けが、社会のさまざまな問題を解決に導く可能性があると信じているからだ。
行動経済学の手法「ナッジ」とは
「ナッジ(nudge)」とは注意や合図のためにひじで人をそっと突くことを指す英単語。
「仕掛け学」と「ナッジ」はどちらも人間の心理に働きかけるということではよく似ています。
ファミリーレストランでメニューを選んでいる際に「店長おすすめ」といった文字が書かれているのをみて、思わずそのメニューを注文してしまったということはありませんか?
このように、ちょっとしたきっかけを与えることで
消費者に行動を促す手法を「ナッジ(nudge)」と言います。
ナッジの具体例
・飲食店のメニューの中で特定のメニューにのみ「おすすめ」を表示する(利益率高)
・コンビニのレジ前に足跡をつけておき、そこに並ぶように誘導する。
ナッジはあくまで選択の余地を残しながらも消費者を特定の選択肢に誘導させるという手法。
消費者にとっては自発的に選択した感覚があるため、商品やサービスの体験を損ねません。
その為、営業においても、顧客を満足させつつ自社の誘導したい選択肢へと導く方法です。
「仕掛学」のオススメの本
「押してダメなら引いてみな。」一言で言うとこれが「仕掛け学」の極意です。
人に動いてほしいときは無理やり動かそうとするのではなく、自ら進んで動きたくなるような仕掛けをつくればよいのです。
しかし、「言う は易し行うは難し。」そのような仕掛けのつくり方はこれまで誰も考えてきませんでした。本書では仕掛けの事例を分析し、体系化。
「ついしたくなる」仕掛けのアイデアのつくり方について紹介しています。
NHK”かんさい熱視線”で仕掛け学が放送されました。
仕掛学とは「つい行動したくなる」ように仕向ける仕掛けを設置して効果を検証する学問です。日本発のフレームワークが”仕掛学”です。【Shikakeology】です。「仕掛学」の具体例や「仕掛学」の社会貢献を紹介。行動経済学の手法”ナッジ”とは何?仕掛け学のオススメの本もあります。
●出典・参考・引用